neutron Gallery - 小曽根香織 展 - 
2004/4/13Tue - 18Sun 京都新京極 neutron B1 gallery


Artist , Works

【 作家、作品紹介 】

作品制作におけるコメント】
  作品制作のスタイルは、「身体につくらせる」です。より気持ち良いように、よりその時の気分に合う様に、手を動かしていきます。その結果が、作品になっています。計算したり、頭で考えたりは苦手です。
  眠っている時に見る「夢」のように、できあがって作品を見て、「今の自分はこんなことを感じていたのか」と言うような感じです。本当に純粋に置きたいと思ったところに筆を置き、「違う」と感じたらその色は擦り落としたり、その繰り返しなのです。「頭」で描くと、いろんなことを意識しすぎてその時にぴったりくるような作品に仕上がりません。
  いろんな物事には、表の面と裏の面があって、それは対極にあるのではありません。どちらかに含まれているものだと思います。だから、美しい中には醜さがあるっていうのがリアルだと思う。そういう思いはずっと持ち続けて制作をしています。だから、そういった思いはアタマで意図しているわけではないけど、自然と作品に現れているのではないかと思います。
  心と身体だったら、以前なら「心の方がえらい(?)」に決まっていると考えていましたが、今は身体も心を支配する時があると思っています。それらは、同じ位置に居ます。今は子供の頃に夢中で絵を描いた時の様に、手が動いて、自分の気の済むような画面になるのが充実した時間となります。

「マスクシリーズ」について
「マスクシリーズ」は、丹後ちりめんを焼いて蛾を作ったのが始まりです。
「蛾」というモチーフはずっと、「気持ち悪い」というトラウマ的に嫌いな存在でした。でも、前述したように、いろんなものを受け入れることができるようになると、「蛾」の「美しさ」が分る様になりました。マスクシリーズは一見、「蝶」の様ですが実は「蛾」で、それが人形の影をマスクみたいに覆っている。人の表情は見えないけれど蛾には目玉の模様がある。でも蛾はそれで物事を見ているわけでは無くて、脅かす為に付いている・・・と考えると面白いと思います。