neutron Gallery - 林 勇気 展 『 overlap 』 -
2009/11/10 Tue - 22 Sun gallery neutron kyoto


profile
林 勇気 HAYASHI Yuki

【略歴】
1976 京都生まれ
1997 映像の制作をはじめる。
1999〜2002 映像作家 大木裕之の映像作品に撮影と編集で参加
現在は宝塚造形芸術大学の専任講師

【個展】
2004 まわるとするなら / ギャラリー三条(京都)
2005 とどくとおもった、そら / ギャラリー三条(京都)
2006 LAST BOY LAST GIRL / ギャラリー三条(京都)
2007 やすみのひのしずかなじかん / gallery neutron(京都)
2008 ちいさなまひ / gallery neutron(京都)
1988 つづきのつぎ / ギャラリー揺(京都)
1988 世界の終わり / IID gallery(東京)
2009 afterglow / neutron tokyo(東京)


【主なグループ展】
2003 STARTART001 / 細見美術館(京都)
2004 アウト ザ ウインドウ / 国際交流基金フォーラム(東京)、Project Space ZIP(韓国)
1988 旋律の映像 / neutron B1 gallery(京都)
1988 透過する音楽 / 京都芸術センター(京都)
2005 裏・アートマップ / 京都芸術センター(京都)
1988 PLOP ASIA TOUR / Agnes b CINEMA(! 香港)、他
2006 AMUSE ART JAM / 京都文化博物館(京都)
2007 トランスメディアーレ(ドイツ)
1988 新進アーティストの発見in あいち / 愛知芸術文化センター(愛知)
1988 AMUSE ART JAM in Tokyo / 新宿高島屋(東京)
1988 かけらな夏 / gallery neutron(京都)
1988 Pre-Jam 2007 / ARTZONE(京都)
2008 DIGITAL MEDIA(スペイン・バレンシア)
1988 音箱 / 神戸アートビレッジセンター(兵庫)
1988 Art Court Frontier 2008 #6 / アートコートギャラリー(大阪)
1988 ART OSAK A2008 / 堂島ホテル(大阪)
2009 ACG eyes 2 太田三郎を中心に - 日常の、アート - / アートコートギャラリー(大阪)
1988 Re:membering Next of Japan / Doosan art center, Gallery loop(韓国)
1988 ART OSAK A2009 / 堂島ホテル(大阪)
1988 Mirage / 同志社大学京田辺キャンパス(京都) ※10月予定
1988 migratory / アートコートギャラリー(大阪) ※11〜12月予定
1988 Daydream / 愛知県美術館ギャラリー H, I 室(愛知) ※12月予定


【主な映画祭】
2002 バンクーバー国際映画祭(カナダ)
1988 高尾国際映画祭(台湾)  
2003 香港国際映画祭(香港)
1988 ナッシュビル国際映画祭(アメリカ)
1988 アジアン・アメリカ国際映画祭(アメリカ主要都市を巡回)
1988 ソウルフリンジフェスティバル(韓国)
1988 ソウルビデオフェスティバル  林勇気プログラムで特集上映 (韓国)
2004 バルセロナアジア映画祭(スペイン)
1988 ニッポン コネクション(ドイツ・フランクフルト)
2006 イメージフォーラムフェスティバル / 新宿パークタワー(東京)、他
1988 トロント・リール・アジアン国際映画祭(カナダ)
2007 ASK? 映像祭 / art space kimura ASK?(東京) 
1988 イメージフォーラムフェスティバル / 新宿パークタワー(東京)、北海道立近代美術館(北海道)、他
2008 animation soup / HEP HALL(大阪)
1988 Indie AniFest 光乱の交差路 / (韓国)

【主な受賞】
1999 動楽映楽・アニメーション実験映像劇場 / 香山リカ賞 受賞 
2002 イメージフォーラムフェスティバル / 審査員特別賞 受賞
2006 トロント・リール・アジアン国際映画祭 / Most Innovative Film or Video Production Award 受賞
1988 AMUSE ART JAM / 準グランプリ 受賞

【主な参考文献】
イメージフォーラムフェスティバル2002 P8,9,15,17,18 / 文:エドウィン・カレルス、他
バンクーバー国際映画祭 2002年 P72 / 文:トニー・レインズ / カナダ
Asian directors of the new century 2003年 P3,18〜22 / 韓国
京都新聞 2003年10月2日 夕刊 P4 / 文:井上理砂子
日本経済新聞 2004年11月4日 夕刊 P11 / 文:千葉淳一
京都新聞 2007年5月19日 P10 / 文:太田垣實
Lmagazine No387 2007年6月号 P127 / 文:小吹隆文
美術手帖 BT No896 2007年7月号 P191 / 文:小吹隆文
Art Court Frontier 2008 #6 / 文: 小林公
京都新聞 2008年10月18日 夕刊 P18 / 文:山中英之
IID paper issue50 / 文:中安秀夫
京都芸術センター通信・明倫アート 2009年1月号 vol.104 / 文:橋本梓
Re:membering Next of Japan / 文:住友文彦、他

【web】
文:木坂葵 / peeler 2008年10月
文:小吹隆文 / artscape 2008年11月1日 、2008年12月1日、
        勝手にRECOMMEND 2008年10月、2008年11月 インタビュー
文:酒井千穂 / artscape 2008年11月15日
文:ハガミチコ / peeler 2009年2月



statement

overlap

時代の変遷と共に、見ることのリアリティーと、写し取ること、記録することのメカニズムが変化してきているのを感じる。デジタルカメラで写真を撮影している。メモリカードの容量がリミットに近くなるとノートパソコンのハードディスクにコピーし、デジタルカメラのメモリカードのデータを消去する。また撮影する。その繰り返し。しばらくして気が向いたら、ハードディスクにコピーされた写真を眺める。写真にはなにげない物が写っていて、それらの輪郭を撫でるようにひとつづつ切り抜いていく。多くの枚数を切り抜き、ひとつづつ集積させ、いつかの時間とどこかの空間を重ね合わせてアニメーションを制作することで、現実とかすかにつながっているかもしれない、もうひとつの世界が立ち上がりはじめる。その世界を小型モニタで現実の空間にそっと配置し重ねていく。その試みは、モニタに映る映像と現実を共振させることができるかもしれない。ここにあるし、ここにない、そんな言葉になりにくい何かを見いだすことができればと考え、それからまたふと思う。いつも現代的なリアリティーのあり方を何とか映像にしようとしているのかもしれないと。