neutron Gallery - SHINJI OKADA 展 『Alive』 - 
2004/4/27Tue - 2Sun 京都新京極 neutron B1 gallery


Artist , Works

【 作家、作品紹介 】

[Alive]

僕は、僕の心に映る美しさを描いている画家。 そういう認識で、そうして、生きている。
僕の心が美しいと感じるものは、恐らく当然、貴方の感じるそれとは違うだろう。 だけどそれは、何も悲しいことではない。 それぞれが、それぞれの眼で、何かしら生きることを感じて、 そうして人と人とが出会うから、出逢いは素晴らしいのだと僕は想う。 そうして「人」は、ひとりではなく『人間』として、この地上に共存しているのではないか。
幸せとは何か、それを、多くの人は人生の課題として持っている。 それを考え、何気ない、小さな幸せを感じられる人を、僕は敬意をもって慕う。 が、今の僕が作品をもって提示したいと想っているテーマは、「幸せ」ではなく、 どちらかというと『人生』の方である。
[生きている]ということ。 僕は現在、27歳の若者、若輩者である。 道を歩けば、人に当たる。 そして人は大抵、僕よりも生きることの先輩である。 そこで背伸びをしても当然敵う筈が無いし、そこに関心はない。 が、生きているということを感じる、それ自体が、現在の僕の人生をひらいている。
僕は、 僕の描く作品がどういうものであるか、貴方が自由に決めてくれればいいと想っている。 今こうして生きているということ、それを感じられること、それを描くということ、 そしてそれを見せるという行為は、貴方への訴えなどではなく、生きているということへの感謝。
僕の描ける現在の最善を、 ギャラリーとして、今回場所を提供してくださるneutronの皆さん、 そして関心を持って観てくださるすべての人に贈ります。
願わくは、幸せとは何か、それさえ分からなくなるくらいに、 僕は「生きている」ということを感じたい。
“Alive” その意識こそが、人生を存分に咲かせるものと信じる。