neutron Gallery - マスジョ展 『スナノオンナ』-
2008/2/11 Mon - 24 Sun gallery neutron


profile

マスジョ  masujyo / 本名(升田 祝子)

【略歴】
1976年 鳥取県生まれ
2000年 京都市立芸術大学美術学部油画卒業
2003年 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了

【個展】
2001年 「白いお祝い」(ギャラリー西利)

2002年 京展
      美浜展
2003年 「イタイのイタイのトンデイケ」(アートスペース虹)
      卒業制作展市長賞「ネガハクバトオモヒツヅケル娘」
2005年 「イザナミ」(gallery neutron)

2006年 「ミゾレ」(gallery TWIN SPACE)
      個展「スナニナミダ」(文椿ビルヂング・ギャラリー/gallery neutron)

【グループ展】
2002年 「vector12 」(海岸通りギャラリーCASO )
2003年 「ART CAMP in CASO 」(海岸通りギャラリーCASO )
2004年 「under tria」(海岸通りギャラリーCASO )
2005年 「芸術家の線」(石田大成社ホール)
      「錦市場でフィレンツェ・トスカーナを捜そうvol.2」「市場」(mori yu gallery)
2006年 「夏のうちわ展」(gallery neutron)
      グループ展「concrete2006 」(同時代ギャラリー)
2007年 「ときめき☆バトー」(大阪アーツアポリア・ぴあビル)
      「concrete2007 」(海岸通りギャラリーCASO )

【企画展】
2003年 「4Room s ー4つの同時代的感性」(鳥取県立博物館)
2004年 「4Room s ー4つの同時代的感性」(鳥取県立博物館)


statement

 古典や、説話、神話を読む事で断片的な記憶と感情が私の心にリンクしてくる。

 私たちの記憶も過ぎ去ってしまえば断片的な感情のパズルの様なもので、細部な情報は乏しくなる。 私にとっての絵画は、不安で曖昧な感情と記憶の像を映し見る「鏡」のようなものだ。漂う不安定な感情の渦は白く円い画面にとじこめられることでその存在は逃げ場のない強さを持って露にされる。

 円い、円形の形は普遍的で象徴的なイメージを連想し、円の中で展開する不安定な記憶と感情の断片を囲い、逃れようとしても逃れ得ない「どうどう巡り」な永遠のループに戻してくれる。画面を眺めるというよりも、覗き見る、凝視する事で自分と向き合う機会を絵画を通して作っていきたい。

 

「スナノオンナ」

砂嵐。

目を開けてはいられない。まともに立ってはいられない。

体中の細胞が砂と共に舞い上げられてしまいそう。

存在が砂にのみこまれる。

のみこんでから随分時間が経つ、のどにひっかかった魚の骨。

このちくちくも砂にのみこまれてしまえばいいのに。

「マスジョにとって描くことは…」

最近、人の心に触れる機会が増えた。

人に相談されて、「想い」を共有することは昔から多かった。

特別しんどいことだとは思わなかった。

ある日、一日で数人の人の深い「想い」に触れ、一人になった時、急にめまいがした。

忘れていた。

私には「想い」を昇華させる方法が必要だった。

以前、絵を描くことはどういう意味があるのか質問されたことがあった。

私はこう答えた。

「絵を描くことは、人が信じる何かに祈りをささげることに似ている。

私にとって、祈りや願いをかたちにしいているのかな…」