扇谷　美和子　Ogitani Miwako

2002　　京都精華大学卒業

【個展】
2005　　ギャラリー射手座

【グループ展】
2001　　forcal point
2001　　ギャラリーマロニエ
2004　　一之倉さかづき美術館
2006　　一之倉さかづき美術館　
2006　　ニュートロン

私は磁土や釉薬、ガラス等を使って作品を作っています。
作品を焼くという行為は私にとって作品に魔法をかけるようなことだと思っています。
釉薬を絵の具のように考えていて焼成後の変化には神秘的なものを感じます。
また、その時興味のあるもの、偶然出会ったもの達を石膏で型取りして使ったりという
こともよくします。好きなもののかたちをいくつも生みだせることが魅力なのです。
木や石や鳥の羽やレース、、そんなもの達を組み合わせて作品を作ります。

最初のビジョンを大切にしていて、なぜだかわからないけどこんなものが作りたいって
内なる衝動が言っていて、よくわからないけれどそれを信じてつき進んでみるのです。

今回の個展では、見えない世界や自然の神秘を表現したいのだと思います。
今まではほぼ土で作っていましたが、今回は土で作る部分はとても少なくなってきました。
土は私の表現ツールのすべてではなくなってきているようです。

今回は木を使う部分が多くなってきています。
今までの作品の中でも木は私のインスピレーションの大きな位置をしめてきましたが、
今回は本当の木を使って空間を作っていきたいと思います。

木のもつすばらしいエネルギーは私の創造性を掻き立ててくれます。
森の中にいるとなぜか心がとても落ち着くし、木漏れ日をどれだけみていてもあきません。
またネイティブアメリカンの自然や精神性を大切にする生きざまにも影響を受けます。
言葉としてのメッセージではなく、喜びにあふれたよい波長を感じられる作品を作れたらと
思います。