neutron Gallery - Christoffer Rudquist Exhibition - 
2005/4/5Tue - 10Sun 京都新京極 neutron 5F & B1 gallery


Artist , Works

【 作家、作品紹介 】

写真家クリストファー・ルドゥクィスト(28)のキャリアはドキュメンタリーの世界でスタートした。初期作品として代表的なものには、ミャンマーとタイの国境付近で活動するカレンゲリラに関する調査ドキュメンタリーがあげられる。このシリーズは後にUtsikten Gallery(ストックホルム / スウェーデン)でソロエキシビションが持たれ、さらに書籍“Next year in Rangoon”にも掲載されている。
その後2年間にわたり、彼の作風には徐々に変化が見られる。現在の彼が持つスタイルは、2002年Sterilemind Gallery(ニューヨーク / アメリカ)でのソロエキシビション“HOMETOWN”でその形を明確にした。「自然にたどり着いたスタイルだったんです。最も誠実な形で僕の故郷を表現するのには、僕が見た風景をそのままで描写する必要があった。」
“HOMETOWN”は、(近郊の大型ショッピングモールの出現などにより)繁栄時の活気を失った町の全景を、使われることのなくなった工場、打ち捨てられたトラックなどを通して捕らえた。「そこに写るのは荒廃した町の無気味さであり、そしてその下に隠された(商業化による一極集中や極端な合理化に疑問を投げかける)メッセージは、見るものの胸を刺すようである。」名高い芸術批評誌である“Art on Paper”(アメリカ)は、同年7月の紙面でそう記している。 このエキシビションへの感心は当初予想されたより大きく、同年秋には雑誌CUTの“PHOTO-GRAPHIX”(同誌アートディレクター中島英樹氏選出)においてフィーチャーされ、彼の作品が初めて日本へ紹介されることとなった。
以降の作品は、写真の重要性に理解ある数々の出版物の紙面で見ることができる。
クリストファーは現在ロンドンに妻・祥子と暮らし、フォトエージェンシー Zphotographicに所属、ヨーロッパ / 日本 / アメリカで活動を続けている。