|
『墨汁綺譚(ぼくじゅう・きたん)』展
|
|
2004.7.20tue〜25sun B1 gallery
|
|
昨年、京都恒例の祇園祭りに合わせて開催したのが、この第1回目の企画で 今回は好評につき第2回目の開催となります。
単に伝統的な書や墨彩画を集めた、というのではなく 若手もベテランも交えて「墨」を自在に操る作家をコーディネートし、 それをフラットに提示することによって「墨」本来の可能性の深さと
各アーティストの相違・創意を楽しむことに主眼を置いています。
游墨は書家とプロデューサーから成る異色のユニットですが 墨を操る実力は折り紙付き。もちろんカリグラフィとしての表現も 最も楽しませてくれる作家でありましょう。
プロとしての活動も展開中の游墨は、アートとデザイン、書を結び付ける 楽しみな存在で有ると言えます。 宮島亜希は、現在東京でのイラストレーターとしての活躍が目覚ましいですが
墨を使ってのシンプルで印象的な女性画でも人気が有ります。 その作風は一貫して女性のエロスと美を追求しており 同世代の厚い支持を集め、各方面での活躍が期待されます。
峯彩呼は、今回の参加者の中では最も異色かも知れません。 彼女は墨を使った平面の仕事の他に木やセメントを使った立体作品、 あるいは色彩豊かな絵画作品も発表します。
どれも実は根本で幽玄的な世界を形成しており、繋がっているのですが 観る側にしてみるとそれぞれとてもユニークで、別個のものとしても 楽しむことができるのです。
現代美術の分野での活動を展開中で、ニュートロンでの企画個展も注目です。 そして高橋良は大阪を中心に勢いの有る活動を展開する若手で、
女性を主とした人物画、鳥獣戯画のような風景など 非凡な画才を見せつける、期待の新鋭です。 これらの出展者の意欲的な作品がずらりと並び、墨の香が漂う、
風流でアグレッシブな展示となることでしょう。 |
ニュートロン代表 石橋圭吾
|
|
 |
|
宮島 亜希(みやじま・あき)
1979年11月13日生まれ
美術科高校卒業後、京都芸術デザイン専門学校にてデザインを学ぶ
2002年2月 neutron 5F galleryにて初個展。
2003年1月 『46/96』展参加(neutron B1 企画展)
2003年7月 『墨汁綺譚』展参加(neutron B1 企画展)
2002年より東京に活動の拠点を移し、イラストレーター、デザイナーとして奮闘中。 女性のエロスを表現したいと思っている。
|
 |
|
峯 彩呼 (みね・あやこ)
1980 大阪に生まれる 2000 大阪芸術大学芸術学部美術学科入学
2002 立体コースへ転向
2002 雪舟の里総社墨彩画公募展入選
2002 アートサロン絵画大賞展優秀賞
2003 ギャラリーマロニエ個展
ART-BOX アンフェール個展 『墨汁綺譚』展参加(neutron B1 企画展)
2004.3 企画個展(neutron B1) 実験的な手法や画材を巧みに操りながら牧歌的で幻想的な風景画を描く。 墨を使った平面の他に、立体やアクリル絵画の展開も見せる。 |
 |
|
游墨 (ゆうぼく)
游墨屋Byeko(木下楳洸)と游墨プロデューサーSumie(三浦スミヱ)が生み出す「元気になる墨アート」。 書道家としてのByekoの活動を20年一緒に間近で見て来たSumieは、
Byekoが毎日欠かさず書いて心を落ち着かせてきた般若心経から端を発し、 二人のコラボレーションを思い付いた。 Byekoが般若心経を西暦1988年7月10日から毎日書き始めて、
2002年3月19日で5000巻になることを契機とし、墨で游ぶ游墨の世界が誕生した。 記念となる5000日の般若心経は、日本文化財の元となる国宝奈良元興寺の本堂に納められている。
游墨は、世界に誇れる毛筆と墨と目に見えない般若心経の祈りで表現される身近な現代アートとして、 文字・絵・サインなど幅広く挑戦している。
2003年7月 『墨汁綺譚』展参加(neutron B1 企画展) |
 |
|
高橋 良 RYO TAKAHASHI
昭和54年6月20日 滋賀生まれ
2002.8 インド・ガンジス川へ絵の修行
2002.9 大阪・南船場「cafe mo」個展
2002.11 西成・猫塚芸能祭出展
2003.4 大阪「偽善屋ギャラリー」個展
2002.6 大阪・細野ビル66展出展 大阪「メゾンダールTシャツ展」出展
2002.8 南船場「nymphs」個展
2002 .9 メゾンダール企画展出展
2002 .10 京都掛軸デザインコンペ入選
|
 |
|